昨年の暮れ、母親がなくなりました。その時の手続きのながれをできるだけ経験に基づいて説明させていただきます。
親御様のご逝去後は、深い悲しみの中でも膨大な手続きに追われます。
本記事では、墨田区で相続業務を担う行政書士が、遺族が直面する「いつまでに何を行うべきか」を時系列で分かりやすく解説し、スムーズな供養と財産整理をサポートします。
1.逝去直後から数日以内に行うこと
(1)延命処置をしない約束(事前指示)の確認
注意点
すでに医師と合意されていたため、臨終の際の処置や死亡診断書の発行はスムーズに進みます。
(2)死亡診断書の受取とコピー
注意点
ホームの医師から受け取ります。役所へ提出すると戻らないため、必ず提出前に10枚ほどコピーを取っておいてください。
(3)ホームへの支払いと私物の引き取り
注意点
亡くなられた当日、あるいは数日以内に部屋を空ける必要があります。月額費用の精算方法と、荷物の搬出期限を施設に確認してください。
(4)葬儀社への連絡と搬送
注意点
懇意にされている葬儀社に連絡し、ホームから安置場所(自宅や斎場など)への搬送を依頼します。
(5)葬儀の打ち合わせと実施
注意点
通夜、告別式の日程を決めます。火葬許可証の手続きは通常、葬儀社が代行してくれます。
2.葬儀後すぐに行う公的な手続き
(1)後期高齢者医療被保険者証の返納(14日以内)
注意点
お住まいの市区町村の窓口へ返却します。
(2)葬祭費(5万〜7万円)の申請(葛飾区では7万円でした。)
注意点
後期高齢者医療の加入者が亡くなった際、喪主に対して支給されます(金額は自治体により異なります)。申請には葬儀の領収書、喪主の振込口座、印鑑が必要です。
(3)未支給年金の請求と停止手続き(10〜15日以内)
注意点
年金事務所へ連絡します。通常郵送での手続きとなります。マイナンバーと連動して登録されている場合は自動で止まります。
亡くなった月までの「未支給年金」は親族による請求が必要です。
請求には生活費を負担したなどの証明が必要です。
(4)介護保険証の返納(14日以内)
注意点
役所の介護保険窓口で手続きを行います。
3.日常生活と財産の整理(相続の準備)
(1)公共料金、電話、NHKなどの解約・名義変更
注意点
お母様名義の契約を一つずつ確認し、不要なものは解約、維持するものは名義変更を行います。
(2)クレジットカードの利用停止
注意点
未精算分がある場合は、今後の支払い方法についてカード会社に確認してください。
(3)銀行口座の凍結と確認
注意点
銀行へ連絡すると口座が凍結されます。公共料金の引き落とし変更が終わってから届け出るとスムーズです。なお、葬儀費用等の仮払い制度についても確認しておくと安心です。
(4)戸籍謄本の取得(広域交付の活用)
注意点
相続手続きで何度も使用します。「出生から死亡まで」がわかる除籍謄本などをまとめて取得してください。現在は最寄りの役所で全国分を一括取得できる広域交付が便利です。
(5)遺言書の確認と相続放棄の検討
注意点
法務局や公証役場に遺言がないか確認します。借金がある場合は、3ヶ月以内に相続放棄を検討する必要があります。
4.四十九日法要に向けた準備
(1)法要の日程と場所の決定
注意点
命日から49日目より前の土日が一般的です。お寺様と早めに調整してください。
(2)本位牌の作成(2週間前までに)
注意点
白木位牌から黒塗りの本位牌へ作り替えます。作成に時間がかかるため、葬儀後すぐに仏壇店へ依頼してください。
(3)香典返しと会食の準備
注意点
四十九日の時期に返礼品が届くよう手配し、参列者がいる場合は会食の予約をします。
まとめ
葬儀後の手続きは多岐にわたり、期限があるものも少なくありません。ご自身での対応が難しい財産目録の作成や遺産分割協議、戸籍収集などは、専門家へ依頼することで負担を軽減できます。お困りの際は、地域に根ざしたRTT行政書士事務所へお気軽にご相談ください。
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